協働的アセスメント


 協働的/治療的アセスメント(C/TA)は、アメリカのStephen E. Finn先生が1993年に造語し、創設し、発展させてきました。

 協働的アセスメントも治療的アセスメントも、心理検査結果を使ってご自分や他者、世界についての理解を助け、より正確で温かみのあるものに変化していくよう援助していくという基本姿勢があります。

 つい最近まで、心理検査は専門家がクライアントの心理学的障害の診断や介入計画を策定するために利用するものと考えられていました。そのため、せっかく時間とお金をかけて心理検査を受検しても、そこから分かったことを十分な時間をかけて教えてもらえる機会は、あまりなかったかもしれません。
 協働的アセスメントでは、クライアントに自分自身についてどんなことを知りたいか尋ね、必要な検査をカスタマイズし、私たち専門家が心理検査結果から理解したことを、受検された方が体験的に理解できるよう、丁寧に時間をかけて話し合っていきます。